Cuscus クスクス
2005年 1月
イタリアレストランでは馴染みの少ないクスクスですが、細かい粟粒状の世界最小のパスタです。チュニジアの伝統料理でイタリアではあまり見かけませんが、シチリアでは立派な郷土料理になります。クスクスは小麦の粗びき粉を練って粒上にしたものを蒸したアラブ料理で加熱後乾燥させてあり、同量の熱湯を加えて短時間加熱するだけで簡単にもどります。肉や野菜入りのスープと一緒に食べたり、つけ合わせとして食され、バターを混ぜ合わせてバターライスの代わりにしたり、粉チーズやトマトソースともよく合います。羊肉や鶏肉、野菜などを煮込んで香辛料を効かせた辛い煮汁をかけると、北アフリカの伝統的なクスクス料理になります。北アフリカをはじめ、地中海沿岸や中東諸国など、アラブ文化の影響を受けた地域でクスクス料理は愛されてきました。シチリアのサンヴィートという小さな町では、クスクス
フェスティバルが開かれます。イベントが開催される理由は4世紀頃にもたらされたクスクスが、郷土料理として長く愛されているため、イタリアでも異色の食文化の振興と、クスクスを食する国々との交流を図るために生まれました。ローカルかつグローバルなお祭りでチュニジア、モロッコ、イスラエルなどの国々が参加し、自慢のクスクス料理を披露しあいます。世界各地のクスクスを食べ比べたり、地元風クスクスの作り方を教わったりなど・・・。今までと少し違う、新しい食文化を垣間見ることが出来ます。他にもシチリアのお菓子やワインのテイスティング、夜は野外コンサートと、楽しいイベントが盛りだくさんで、10万もの人が訪れます。数々の文明の交差路でもあったシチリアを深く知るいい機会でもあります。