Polenta ポレンタ
2006年 12月
北イタリアの名物ポレンタは、日本のレストランではあまりメニューになく馴染みの低いものですが、イタリアで昔から食べ続けられている家庭料理です。作り方はいたってシンプルでトウモロコシの粉を塩と水だけで練って作ります。見た目はマッシュポテトのようなものになり、これだけだと味気が無いため様々な工夫を凝らして食されます。ポレンタの歴史は古く、パスタとルーツを同じくするものです。古代ローマ帝国の時代にプルテスと呼ばれる小麦粉を煮てお粥のようにして食べていた料理があり、これが元になってポレンタが出来たと言われています。ただし原料となる、トウモロコシがヨーロッパに伝わったのは大航海時代に入ってからとなるので、ポレンタとして食されるようになったのは16世紀に入ってからになります。北イタリアで栽培されるようになったのは、気候や土地に対しての順応性が優れており、山間部の荒地においても十分に育ったためと言われています。そして庶民の間で食されたのは小麦に比べ価格が非常に安かったため、少しでも量が食べられるための農民の知恵でした。とにかく質素なだけあり、味が薄く素っ気無いため、一般的には煮込み料理と一緒に、そしてチーズやバター、そしてミートソース等と合わせて食べます。言ってみれば日本人の白米とおかずのような食べ方だと思ってください。またポレンタは焼いたり揚げたりすることが出来ます。色々な食べ方が出来るため、食べ飽きず現在でも人気があります。イタリアでは北部だけで無くあらゆる地域で夏から秋にかけ、その年に収穫されたトウモロコシで作るポレンタ祭りを開催しています。