醸造家
Enologo

「ワインにまつわるお話」へ

醸造家

2005年 10月

   最近イタリアではワイン界を賑わすスターエノロゴ(醸造家)が次々と誕生しています。彼らの中には醸造コンサルタントとして活躍し、ワイナリーの要請があれば州をまたぎイタリア中でワインを造ります。最近のイタリアワインの品質の向上や、新たなスーパータスカンの誕生は彼らなくしては語れません。そういった人たちも含め、醸造家とは何か?を見てみたいと思います。彼らの仕事はまずブドウをワインに醸造することですが、それ以上に畑の栽培やマーケティングも担当する様々なタイプがいます。ワイナリーにとって重要な存在ですが、ワインを造る技術的な部署を担当するのでありレストランのシェフと同じく、必ずしもワイナリーのオーナーであるとは限りません。生産地によって変わり、ピエモンテでは昔ながらの小さなワイナリーが点在するため当主と醸造家が一緒であることが多いのですが、トスカーナへ行くとワインビジネスの投資家が始めたワイナリーも多いため、醸造家は他から探してくる傾向があります。特に新しく始めたばかりのワイナリーでは方針だけでなくマーケティング、技術、信頼など全てに渡り、不足している部分が多いです。そこで醸造コンサルティングを招き、その足りない部分を補ってもらいます。彼らはそのワイナリーに向いた方針を決め、栽培の仕方などを指導します。ただし醸造家によっては全て自分で決めてしまったりするので、中にはオーナーが自分が経営にあまり参加できず、ただ使われているような気持ちになり関係がギクシャクすることもあります。また多額な報酬を払っているにもかかわらず有名な醸造家は忙しいので、あまり面倒を見てくれず不満が残ることもあります。ルカ ダットーマはスーパータスカンを数多く生み出し、リッカルド コタレッラはウンブリアを中心にざっと30から40以上のワイナリーを北から南まで担当しています。彼等が参加することにより成功し不動の地位を確立したワイナリーも多く、今も高品質なワインを生み続けています。これからも彼らの活躍はイタリアワインの品質向上のために今後とも必要とされています。