ブドウの再利用 グレープシードオイル
2005年 3月
最近グレープシードオイルが話題になっており、よく耳にするようになりました。健康に良いものだとは聞いても情報が少なく限られたものでした。そこで今回はブドウの有効な再利用ということで、このオイルを調べてみました。グレープシードオイルはここ最近まで歴史の表舞台に出てきませんでしたが、古くから存在していたようです。初めての記述があるのは、1596年に神聖ローマ帝国の皇帝であるマキシミリアン2世がこのオイルを大変重要視し、オイルの生産事業を独占しました。イタリアで生産され当時は大変高価なものであったようです。生産が困難なこともありその後造られなくなりましたが、世界大戦中に他の食用油の不足によりヨーロッパ内で再度需要が高まりました。それでも知る人ぞ知るもので一般的なものでは有りませんでした。この近年の人気はアメリカの有名シェフによるグレープシードオイルを使った独創的な料理を本で紹介したこと、そして地中海式ダイエットをきっかけにブドウの持つポリフェノールの作用が一般に知れ渡ったことが原因となりました。グレープシードオイルはワインを作るときに得られる副産物で、イタリアで最も生産されその他のワインの産地でも生産されています。ブドウの種子には5〜12%のオイルが含まれ、グレープシードオイルは乾燥させたブドウの種子を圧搾して精製したものです。100mlのオイルを作るには、100kgものブドウ種子が使われます。ただ作るのに量が少なく手間隙がかかりますが、原料は今まで肥料としてブドウ畑にまくなど、特に再利用で有効に使えなかったもので、新たな耕作地や作物も必要がないため、環境にやさしい産物だと見られています。ヨーロッパでは古くからサラダ油や揚げ物油などに利用されていたほか、フランスでも昔から高級料理に使われていました。現在では化粧品としても利用されています。グレープシードオイルは酸化しないオレイン酸を多く含んでいますがコレステロールが無く、ビタミンEの含有量も30%とオリーヴオイルの倍以上になります。まだまだ高価なオイルですが健康志向の現代ではこれからも人気が出てくると思われます。