Alberobello アルベロベッロ
バーリ県 人口10,900人
アルベロベッロとは美しい(ベッロ)木(アルベロ)を意味し、この土地独特の建物である、トゥルッリを見た様子から来ています。プーリアと言えばこの白い円錐形のとんがり屋根の建物が思い出されますが、建てられたのはそれほど古い時代体はなく15世紀頃からなにあり、当時はまだ40軒ほどしかありませんでした。このユニークな建築の大集落の誕生は、スペイン統治のナポリ王国に支配された南イタリアの農民の歴史と関わっています。領主は勝手に小作人たちが領内に家を建てることを禁じ、壁を漆喰で固めることを許していませんでした。そこで農民達は厳しい生活環境の中で知恵を絞り、足下を掘ればすぐに手に入る石灰岩を使い、見回りがあるとすぐに家を取り壊せるように空積みの工法を用い独自の建築様式を発展させたのです。やがて一定の税金の支払いを条件に、この小屋の建築が認められるようになりました。トゥルッリの壁は板状の石を積み上げるためもっとも厚い部分では1メートルほどにもなり、屋根には家紋のような文様が入っています。外気の影響を受けることが少なく、夏は涼しく冬は暖かく過ごしやすくなっています。18世紀に入ると、当時南イタリアを支配していたブルボン家のフェルナンド4世がこの町を視察した折、一目見るやトゥルッリを大変気に入り、この町を自分の直轄領とした上で「以後は、この形の家のみを建てるように」との命令を出しました。現在は約1000軒残っており、住民の持ち家率は99%に上るようです。ですが40%は空き家の状態になっており、近年ではこの石積みができる職人が少なくなったため、崩れかかったまま放置されているトゥルッリもよく見かけます。