ヴェネト州
Veneto

州都 ヴェネツィア  人口 4,289,000人

「イタリアの都市」へ

Verona ヴェローナ

ヴェローナ県 人口255,000人

ジュリエット像   ヴェローナは昔からの美しい建造物を残す歴史ある街で、紀元前1世紀の中頃にローマ帝国の一部となります。アディジェ川が蛇行して突き出た部分に町が広がり、2つの門ボルサリ門とレオーニ門は今でも残されています。次第に北イタリアの交通の要衝となり、円形闘技場、ピエトラ橋、円形劇場などが造られ繁栄していきましたが、他の北イタリア諸都市と同様に五世紀ごろから、様々な国の支配下に置かれ困難な時代を迎えます。ようやく1107年にヴェローナは都市国家を形成し、隣接するヴェネツィアやロンバルディアと工芸や商業による交流を盛んに行いました。1165年には神聖ローマ帝国皇帝に対し、自治・自衛の権利を守るため周辺の都市と共にヴェローナ都市同盟を結びます。13世紀にはその後ヴェローナに繁栄をもたらす地元の名家スカリジェリ家がヴェローナを統治。200年の間ヴェネツィアに倣い文化や商業の発展に力を注ぎ、芸術家や文学者を宮廷に多く招きました。文化や芸術を重んじる精神が受け継がれ、ヴェローナは後にフィレンツェを追われて来たダンテを匿う事になります。ヴェローナでの庇護があったからこそ、ダンテは「神曲」という傑作を生み出す事ができたと言えます。15世紀前半にヴェネツィア共和国が設立され、ヴェローナは共和国内の一部となります。ヴェローナが都市として最も精力的に開花したのは16世紀に入ってからで、多くの富裕な商人がヴェローナへ移り住み芸術や建築の発展を支援しました。その美しい町並みやロマンティックな雰囲気に影響されたシェイクスピアが「ロミオとジュリエット」(1596年作)を書き、有名なヴェローナの市庁舎もこの時期に建てられた物です。ヴェローナはワインの生産地としても有名で、近くではプロセッコやソアーヴェ、ヴァルポリチェッラなど産出し、イタリア最大のワイン見本市ヴィニタリーもここで開催されます。

Bassano del Grappa バッサーノ デル グラッパ

ヴィチェンツァ県 人口39,000人

バッサーノデルグラッパ:ポンテヴェッキオ   バッサーノ・デル・グラッパは北イタリアでも温暖な気候で、ヨーロッパでオリーブが果実をつける最北端の町です。郊外にはオリーブだけでなくブドウ畑が広がり、自然と風景が美しいことでも知られています。町の歴史は他のイタリアの都市に比べるとそれほど古くなく998年に始まります。エッゼリーニ家に支配された中世を経てヴィチェンツァの支配下におかれた後、パドヴァ、ヴェローナの手に渡り、1404年から1796年までヴィネツィア共和国の下で文化、芸術、建築などにその影響を大きく受けました。今でも残るヴェネツィアの貴族や裕福な商人の別荘となった屋敷の美しい様式にその影響がみられます。その後ナポレオンに征服され、オーストリアに譲渡され困難な時期を過ごしますが、イタリア統一後から世界大戦までバッサーノでは陶器などの産業と北ヨーロッパとの交易で発展しました。町の名前から想像できるようにここでは古くからグラッパ製造の伝統があり、1601年にはこの町に蒸留酒の同業組合が設立されています。バッサーノのグラッパはその伝統と品質の高さで、世界中に町の名を広めました。今でも町のいたるところでグラッパを造るさいに出る煙が立ち上っています。町のシンボルであるポンテ ヴェッキオはブレンタ川にかかる屋根のついた美しい木の橋で、「アルプス山岳兵の橋」とも呼ばれています。度重なる川の氾濫や戦争で何度も破壊されましたが、その度にアンドレア パッラーディオの設計を忠実に再建されました。現在ポンテ ヴェッキオ周辺にはグラッパの店が集中しており、試飲や買い物ができ、生産工程を見ることのできるグラッパ博物館があります。